13日はサンドイッチの日
子供の頃、近所に何でも知っている大工の棟梁がいた。
「棟梁は博士だ」幼い私の最大級の尊敬の念であった。
「坊主、これがそんなに面白れーかい?」
「うん。何で棟梁はそんなに大きな板を真っ直ぐに切れるの?」
「切ってるんじゃねーさ、木の方から語りかけてくんのさ。こうしてくれねーかとな。」
「ふ~ん。僕には聞こえないや。凄いね棟梁」
「あたぼーよ」
「ねえねえ棟梁。海の向こうには何があるの?」
「ちっちっちっ、彩の国の男が無理に海を語るこたーねえ。海なんぞ知らんでも人は幸せに生きていけるってー事さ。」
「へ~、棟梁凄いや。」
「あたぼーよ」
「ところで棟梁は何でいつもTシャツ姿なの?」
「そりゃおめー、暑いからだな。」
「ええ?!だって冬だよ。冬は寒いんだってお母さんも言ってたよ。」
「ふふっ、坊主、おめーさんも大人になったら分かるってもんよ。」
大人になった。
棟梁の言う通りだ。
Tシャツ姿で仕込みをする度に、ちょっぴり高めの声で笑う偉大な男を思い出すリコルクでありました。
さあ!サンドイッチの日です!
「プッタネスカソース」でお届けです!
ホールトマトにガーリックと鷹の爪、オリーブにケッパーとアンチョビをたっぷり入れます。さらにサンドイッチ感を出す為にコールニッションも加えました。
このままトーストに乗せても十分飲めますが、相棒はコチラ。
若鶏のもも肉を香味野菜と共にローストいたします。
トーストしたバゲットにチーズを乗せ、付け合わせに野菜もしっかり盛り付けて………
題して「娼婦鶏のサンドイッチ」
うん。絶対飲めます。
是非、お試し下さいませ。
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